Jul 19, 2016

No.51 田中 友規
電通関西 アートディレクター / シンガポール料理研究家

選定品 A

トング

沖縄の言葉で「てぃあんだー」という言葉がある。直訳すると「手の脂」。
手の脂が染みこむくらい愛情が込められた料理という意味だ。
この手の平サイズの極短トングは、「短すぎる!」と思われるかもしれない。
しかし、まるで直接手で料理しているように食材の状態が伝わってくるのだ。
掴む、混ぜる、盛りつける、あらゆるシーンで手と同化しつつも、機能拡張してくれる。
誰かのために美味しい料理を作りたかったらなるべく手で確かめながらつくるといい。
その手の脂が、ちゃんと味になるのがわかるはずだ。

 

 

選定品 B

スパチュラ

よく「男の料理」は、作りっぱなしで豪快…と始末の悪い事の代名詞のように使われることが多い。
男性の料理好きには迷惑な話だが、身に覚えのある方も少なくないはず。
肉を焼いた後、ギトギト油にまみれたフライパンも、そのままにしておくから良くない訳で
本当に美味しい料理を食べたかったら、
フライパンにこびり付いたソースを一滴残らずかき集めることだ。
バターと赤ワインで香りをつけて、塩と砂糖で味を整え、軽く煮詰めたらスパチュラの出番。
ソースを指でペロリと舐めるようなシリコンのしなりが、私にはたまらなく都合がいい。

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